2021年10月現在、国内のコロナウイルス新規陽性者数は減少傾向にありますが、海外では依然コロナウイルスの影響を強く受け、渡航制限があったり、渡航しても渡航先や帰国時の隔離措置により特に短期の語学留学・語学研修に参加するのは難しい状況です。
長期の海外進学であれば2週間程度の隔離期間も我慢できますが、短期の英語語学研修・語学留学のために渡航先や帰国時の隔離措置を受けるのはかなりの負担です。
そこで今注目されているのが国内で海外の英語語学研修・語学留学と同等の効果を期待できる「国内留学」です。
国内留学には、その特徴からいくつかのタイプがあります。
・通学型
・合宿型
・オンライン型
次に各国内留学タイプの特徴とメリットデメリットや一般的な費用などをを見ていきましょう。
ぜひ国内留学をする際の参考にしてみてください。
目次
通学型の国内留学とは?通学型の国内留学のメリットとデメリット
1. 通学型の国内留学
海外での英語語学研修・語学留学というとホームステイやホテル、寮に滞在して学ぶ事になります。しかし、国内留学では海外の英語語学研修・語学留学と同等の受講プログラムを提供している学校があり、もしそのような学校が身近にあれば自宅から通う事が可能になります。
ここで海外での英語語学研修・語学留学と同程度のプログラムとはどのようなものでしょうか?
特に規定などがあるわけではないですが、趣味で勉強する英会話とは異なり、将来の海外進学やビジネスで使える英語力を身に着ける事ができるようしっかりレベル分けされ、トレーニングされた講師及びスタッフの揃った、到達目標のはっきりしたプログラムである事がおすすめです。
また短期集中で学べる環境があるかどうかも重要です。週に1,2回の勉強では短期で英語を身に着けるのは難しいのですから。
以下は海外の英語語学学校の1週間のプログラム例です(フルタイムプログラム 28コマ/週)。
時間 | 月~木 | 金 | 土日 |
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8:30~9:20 | スピーキング | スピーキング | 休み |
9:30~10:20 | リーディング | リーディング | 休み |
10:30~11:20 | リスニング | リスニング | 休み |
11:30~12:20 | ライティング | ライティング | 休み |
12:30~13:20 | ランチ | フリータイム | 休み |
14:30~15:20 | 選択授業 | フリータイム | 休み |
15:30~16:20 | 選択授業 | フリータイム | 休み |
※選択授業では自分の苦手な科目などを選択。フリータイムではオプションでアクティビティなどを選択。
このように1週間月曜~金曜日まで25~30レッスン程度の授業を行うのがフルタイムのプログラムで、一般的なものになります。
毎日朝から夕方まで英語漬けになれる環境である事が英語語学研修・語学留学の大きな特徴です。滞在先がホームステイであれば学校からの帰宅後や週末も英語で過ごす事になりますので、英語の環境に身を強制的において英語に慣れるにはとても良い環境です。
では国内で海外の英語語学研修・語学留学と同程度のプログラムを提供している学校はあるのでしょうか?
そのような学校は多くはないですがいくつかあります。
学校を選ぶ際には次のような項目をチェックしてみてください。
- 英会話学校でなく英語学校や大学などの付属語学研修機関で、国内留学・英語語学研修のための専用プログラムがある
- クラスは細かくレベル分けされ、入学前にレベルチェックやカウンセリングがある
- 担当する講師はプロ講師。TESOLなどの英語教授法を学んだ経験豊富な講師が望ましい。
2. 通学型の国内留学のメリットとデメリット
通学型の国内留学のメリット
- 自宅から通学できるので宿泊代がかからず合宿型よりも費用が安い傾向にある
- 環境の変化がないので、環境変化によるストレスが少ない
通学型の国内留学では、環境の変化が殆どない事でストレスなく勉強に向かう事ができます。ホテルなどでは良く寝れない方などにおすすめです。また費用もほぼ学費だけで済むので合宿型より安い傾向にあります(同じ時間数、クラス人数で比較した場合)
通学型の国内留学のデメリット
- 学校が終わると英語の環境から日本語の環境になってしまうので英語漬けにはならない
- 国内留学のプログラムを行っている学校が少ない
通学型の国内留学にはそれぞれメリット、デメリットがありますが、通学型の学校は無料体験なども行っている事が多いので、学校や授業が自分に合うかどうか確認してから入学を決める事ができるのは大きなメリットです。
合宿型の国内留学とは?合宿型の国内留学のメリットとデメリット
1. 合宿型の国内留学
合宿型の国内留学とは、ホテルや専用の施設に滞在しながら英語語学研修を受けるプログラムの事です。海外の英語語学研修と同じように英語学習プログラム以外にアクティビティなども含まれるのものもあり、勉強だけでなく様々な課外活動に参加する事ができるのも特徴の1つです。
合宿先は沖縄や北海道などのリゾート地も多く、午前中だけ英語の授業を受け、午後は自由時間になっていて様々なアクティビティに参加するハーフタイムプログラムなどもあります。
2. 合宿型の国内留学のメリット、デメリット
合宿型の国内留学のメリット
- 最も海外の英語語学研修・語学留学に似た環境やプログラム
- プログラムによっては授業以外の時間も全て英語で生活しなくてはいけないスパルタな環境に身を置くことができる
- 様々なアクティビティに参加する事ができる
合宿型の国内留学のデメリット
- 環境の変化によるストレスに短期間で対応しないといけない
- クラスメイトは全員日本人(コロナ禍の現在)
- 事前に体験する事ができない
- 宿泊代や滞在先までの交通費がかかる
- アクティビティなどはシリアス層には向かない
合宿型の国内留学は、海外の英語語学研修・語学留学に近いプログラムもありますが、国内のプログラムのためどうしても滞在費と受講費用は高めになります。
具体的にどのくらい費用がかかるのか、次のパートを参考にしてください。
オンライン型の国内留学とは?オンライン型の国内留学のメリットとデメリット
1. オンライン型の国内留学
オンライン型の国内留学は、ZoomやSkypeなど使って自宅のパソコンから授業に参加する、コロナ禍で海外に渡航できない昨今注目を集めるようになった新しい形の留学です。オンライン型の授業を提供している学校は国内だけでなく、これまで海外からの学生を受け入れていたアメリカやカナダなどの英語圏の多くの学校がオンライン型の授業の提供を始めています。
2. オンライン型の国内留学のメリットとデメリット
オンライン型の国内留学のメリット
オンライン型の国内留学は、国内の学校だけでなく、今では多くの海外の語学学校も様々なプログラムを提供しています。オンライン型の国内留学のメリットは以下の通りです。
- 費用が安い
- 現地に行かないので簡単に参加できる
- 本格的に海外留学する前に体験ができる
- 春休みや冬休みなどに中高生でも安全にお手軽に参加できる
オンライン型の国内留学のデメリット
オンライン型の国内留学は、通学型や合宿型と異なり、「アクティビティがない」「英語を使う機会が学校に通うより少ない」「ペアワークがやりにくい」「現地で観光ができない」など、オンラインであるためにできない事があります。また授業は長い時間PCと向き合って参加する事になるため、環境が殆ど変わらず集中力を維持するのも大変かもしれません。さらに国内の学校であれば問題ありませんが、海外の学校に参加する場合、プログラムの開講時間が現地時間になるので注意が必要です。
国内留学にはどのくらいの費用がかかるの?
1. 通学型の国内留学の場合
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学校名 | 期間 | 総時間・コマ数 | クラス人数 | 費用(税込) |
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T大学日本校 | 12週間 | 264時間(22時間/週) | 定員15名 | 594,750円 |
英語学校アルプロス | 1ヵ月(20日間) | 100レッスン×50分 | 最大4名 | 440,000円 |
通学型の国内留学を行っている学校はあまり多くありません。国内留学と説明している学校でも、実際には既存クラスを数多く組み合わせただけのものも多く、海外の語学学校に通うのと同等のプログラム・カリキュラムを持っている通学型の学校は恐らくほとんど見つからないと思います。
ここではT大学日本校と英語学校アルプロスを紹介しています。
それぞれ、場所や内容、期間や価格も異なりますので、目標に合わせて自分にあった学校を選ぶ事をおすすめします。
2. 合宿型の国内留学の場合
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学校名 | 期間 | 総時間・コマ数 | クラス人数 | 費用 |
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A校 | 7日間 | 20レッスン×50分 | マンツーマン | 179,000円 |
B校 | 7日間 | 42時間 | 最大8名 | 145,530円~ |
C校 | 7日間 | 56レッスン相当 | 最大6名 | 210,000円 |
※A校~C校は全て国内の学校になります
合宿型の国内留学を行っている学校や機関は通学型の国内留学を行っている学校よりも多くあります。「国内留学」で検索すると国内留学を行っている学校や機関が結構見つかるはずです。開催期間は数日~1ヵ月程度のところが多いようです。
プログラム内容は海外の語学学校に似ているものが多く、授業以外にアクティビティが含まれていたりします。勉強をシリアスにやりたい層にはアクティビティは必要ないものかもしれませんが、英語初心者など、気分転換も兼ねて楽しく英語を勉強したい方にはおすすめです。
3. オンライン型の国内留学の場合
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学校名 | 期間 | 総時間・コマ数 | クラス人数 | 費用 |
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D校 | 1週間 | 5レッスン×90分 | 平均8名 | 37,000円~ |
E校 | 2週間 | 30レッスン x 60分 | 平均14名 | 61,000円~ |
F校 | 2週間 | 64レッスン x 40分 | 不明 | 99,800円 |
※D校~F校は全て海外の学校になります
オンライン型の国内留学は多くは海外の学校が提供しています。オンライン型の授業のために作られたプログラムは、実際に現地で参加するプログラムよりも時間数が少ない場合が多く、受講料もかなりリーズナブルとなっています。安全安心に受講できるため、プチベーションアップやコミュニケーション力アップの為に中高生が短期間受講したり、TOEFLやIELTS対策などに短期集中で参加したりなど、目標を定めて短期間参加するのがおすすめです。
オーラル対策は近所の英会話学校でなく海外の語学学校にオンラインで参加するという選択も今後は増えてくるかもしれません。
【学校紹介】海外留学準備・国内留学におすすめの英語学校、塾・予備校紹介
英語学校アルプロス(通学・オンライン)
英語学校アルプロスは東京都新宿区にある英語学校で、中高生から一般社会人まで、海外進学やビジネスに必要な英語指導を10年以上行っています。
資格試験対策、現地で必要になるアカデミック英語対策、ビジネス英語対策など、様々なニーズにこたえられる幅広いプログラムでと質の高い講師陣を揃えているのが特徴です。
殆どのプログラムで無料体験授業が受けられますので、申込をする前にしっかりと内容を確認してから受講を決める事ができるのも安心です。
学校名 | 英語学校アルプロス |
住所 | 東京都新宿区西新宿3丁目7-30フロンティアグラン西新宿 8階 |
アクセス | 新宿駅南口から地下道で8番出口から地上へ。甲州街道を西へ10分程度。 |
・プログラム詳細
授業形式 | 通学、オンライン |
授業スタイル | グループ、プライベート、講習会 |
入学金 | 33,000円(税込)※講習会は16,500円 |
受講料① | グループ: 期間や受講内容により異なります |
受講料② | プライベート:9,900円~(1レッスン50分、税込) |
受講料③ | 講習会: 4,840円 (1レッスン50分、税込) |
体験レッスン | 有り(無料・要予約) |
※受講料は対策する内容や期間により異なる場合があります。