SATとは、アメリカの大学進学希望者の基礎学力を測るテストです。 「アメリカにおけるセンター試験」とよく表現される一方、センター試験とは異なる部分も多くあります。 本記事では、最新情報に基づいたSATの試験概要について詳しく紹介していきます。[toc]
(日本で2023年から導入されるデジタルSATについても解説しています)
1. SATとは?試験の概要を解説
SAT(Scholastic Assessment Test)とは、アメリカの大学進学希望者を対象とした試験です。日本のセンター試験のように、各地で実施される共通試験を受験し、そのスコアを志望大学に提示します。アメリカの大学の合否判定に用いられる書類のうちの、重要な要素のひとつとなります。もちろん、高校の成績や推薦状なども加味して合否が決定されるため、SATが何点以上あれば合格というような明確な線引きがあるわけではありません。 また、SATはセンター試験とは異なり、年に複数回の受験が可能です。 最新のSAT試験日程については、このブログの各種英語試験日程ページまたは以下の公式ページを参照してください。 SATの公式ページはこちら(外部リンク) → College Board (https://collegereadiness.collegeboard.org/)
日本では2023年から、アメリカでは2024年からSATはThe Digital SATに変更されます。受験申込は2022年秋からで、公式サイトにフルスケールの練習問題も発表される予定ですので、SATの受験を考えている方は公式サイトを細めにチェックするようにしましょう。
2. SATの試験概要
SATの科目と具体的な試験内容、時間、配点は以下の通りです。 なお、Reading と Writing and Language の得点は2つの科目合計で800点となります
科目 | 試験時間 | 配点 |
---|---|---|
Reading | 65分 | 800点※ |
Writing and Language | 35分 | – |
Mathematics | 80分 | 800点 |
SATの回答方式は、英語読解はマークシート、数学はマークシートと書き込みとなります。
3. 2023年から導入されるデジタルSATについて
SATは日本では2023年から、アメリカでは2024年からデジタルSATに変更になります。 コンピュータを使った試験に変更されるのですが、これまでの紙ベースの試験からどのように変更になったのか、ここでは簡単に紹介いたします。 なお、正式に問題が練習問題が公表されるのは2022年秋となっていますので、その頃から新SATに対応した書籍なども徐々に販売されてくると思われます。日本では2023年3月の試験からデジタルSATとなりますので、3月に試験を受ける方は数か月しか準備期間がない事になります。 以下は紙ベースのSATからデジタルSATになって変更になった主な内容になります。
- 試験時間が大幅に短縮されます 180分 → 134分
- セクションが3つ(Reading, Writing & Language, Math)から2つ(Reading and Writing, Math)になります
- 各セクションはModule 1とModule 2別れており、Module 1の出来でModule 2の出題内容が変化するAdaptive Design Testを採用します
- Reading問題では、これまでのように「長文1つ + 10問程度の問題」という出題形式から、「短文1つ + 1問の問題」という出題形式に変更になります
- これまで約2週間かかっていたスコアの返却期間が数日に短縮されます
- Mathでは全ての問題で計算機が使えるようになります
The Digital SAT | 試験時間 | 問題数 | 配点 |
---|---|---|---|
Reading and Writing | 64分(Module1,2 各32分) | 54 | 800点 |
Math | 70分(Module1,2 各35分) | 44 | 800点 |
4. SAT試験の今後について
2022年夏現在、SATやACTなどの共通試験を合否の判定に利用しないというアメリカの大学は多くあります。この状況は2023年秋頃まで続きそうですが、MITなどは必須とするなど、一部大学で共通試験を採用する方向に変化しつつあります。 2023年以降に出願を予定している方は、出願条件が変更になる事もありますので細めに大学のAdmission情報をチェックする必要があります。 出願書類は各大学により異なりますので必ず大学の公式HPで確認をするようにしましょう。
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授業スタイル | プライベート |
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